VRChat(特にLinux環境)で動画再生が安定しない問題をVRCVideoCacherで緩和する

2026-09-02

長らくVRChatをLinuxでプレイするときは、Proton-GE-RTSPを使うとよいとされてきました。
しかしここ最近、様々な事情でこの前提が変わりつつあるのでメモとして残しておきます。

Proton-GE-RTSP は(GEをやめて)proton-rtspになった

Proton-GE-RTSPは現在、proton-rtsp になりました。
元々Proton-GE-RTSPのGEの部分が不安定で、これはいい変化です。


proton-rtspはVRChatの動作も考慮して作られており、本来であればこれ単体でYouTubeの動画も問題なく再生できるはずでした。

YouTubeのBot対策の強化

Protonや VRChat on Linux とは全く関係なく、最近YouTubeのBot対策が強化された影響でWindows環境だろうがLinux環境だろうがお構いなく、YouTubeの動画再生の成功率が下がっています。
これはVRChatがYouTube非公認(というかむしろ敵対関係にある)yt-dlpを使用しているため発生する問題です。

YouTubeはクライアントから送られてきた情報だけでなく、IPアドレスなどの情報を元にBotを判定しているため、特にアパートなどでIPアドレスが共有されている環境や、VPNを使用している環境で顕著に発生します。


YouTube側が対策をしてはyt-dlpが回避するというイタチごっこの状態が続いていて、この闘争(?)に不運にもVRChatが巻き込まれてるという構図です。
またこれは個人的なデバッグ(と言う名の格闘)の末に出た結論なので証拠はありませんが、どうやらProton-GE-RTSPのGEの部分がVRChatに同梱されているyt-dlpのチャレンジの成功率を上げていた(恐らくdeno関係?)らしく、proton-rtspになって以降YouTubeの再生成功率の悪化に拍車をかけている気がします。

VRCVideoCacherを使おう

VRChatに同梱されているyt-dlpを最新版に更新する機能を持つ、VRCVideoCacherを使用すればこの問題を大幅に軽減できます。
VRCVideoCacherのyt-dlpは常に最新版に更新されている上に、denoも同梱されLinuxもサポートしています。

VRChatクライアントが同梱しているyt-dlpを薄いラッパーに差し替えることで機能しますが、毎回この作業を自動でやってくれるため基本的にインストールすれば完結します。キャッシュもやってくれるので帯域の節約にもなって一石二鳥です。

まとめ

  • Proton-GE-RTSP は(GEをやめて)proton-rtspになって安定性が向上したので、基本的にproton-rtspを使うべき。
  • YouTubeのBot対策の強化でLinux環境やWindows環境とか関係なく、YouTubeの動画再生の安定性が低下している。
  • VRCVideoCacherを使ってこの問題を大幅に緩和できる。
  • ワールド作成者の皆様におかれましては、(難しいということは重々承知の上ですが)YouTubeをBGMや背景音のインフラとして使うのをやめていただきたく存じます。
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